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緑内障


緑内障は「よくある病気」の1つです。 

 緑内障をお持ちの方は多いです。40歳を過ぎると20人に1人は緑内障となります。
 50歳を過ぎると3人に1人といわれる「高血圧」より少ないですが、よく耳にする「糖尿病」より緑内障は多いです。80歳を過ぎると10人に1人以上は緑内障です。御家族・御友人に緑内障をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

緑内障の多くは、生活習慣とは関係しません。

 年齢を重ねると緑内障になりやすくなり、緑内障の程度もすすみます。緑内障の原因ははっきりとは解明されておらず、「体質」による影響が大きいと考えられています。食事や運動などの生活習慣に関わらないことが多いことから、御自身では注意しにくいものです。

緑内障は「気がつきにくい」病気です。

 緑内障では視野(しや)検査を行います。私たちは、「見よう」としたものだけで生活しているわけではありません。生活において、「見よう」としていないものも、なんとなく視界に入ってきています。この視界の広さや程度のことを、眼科では「視野(しや)」と呼びますが、緑内障はこの視野(しや)が少しずつ悪くなる病気です。少しずつ体重が増えてもなかなか気がつかないように、視野が少しずつ減っても気がつきにくいです。視野は体重のように簡単に測れないことから、緑内障の検査のための眼科受診が必要となります。

緑内障には多くの種類があります。

 緑内障は「体質」による影響が大きいことから、個人差が大きい病気の1つで、種類もたくさんあります。また、病気の進行具合も人それぞれです。種類・進行具合により治療法が異なることから、まず御自身の緑内障の質を確認することから始めましょう。

上手にお付き合いする病気です。

 緑内障は「体質」による影響が大きいことから、「治ってしまう」ことがほとんどありません。高血圧や糖尿病のように、「治ることはないが、薬を使用して上手に付き合っていく」病気の1つです。ほとんどの緑内障は、目薬を使うことで抑えることができることから、毎日の目薬を続けていきましょう。

手術が必要な方もいます。

 幸いにして手術が必要な方は多くありませんが、残念ながら一部の緑内障では、目薬では抑えがきかず、手術が必要となります。緑内障の種類や程度により行う手術方法(術式)が異なることから、相談を重ねることが好ましいと感じます。緑内障手術について気になることがある方は、スタッフにお声がけください。